北海道・知床半島沖で26人が死亡、行方不明となった観光船沈没事故から23日で3年となるのを前に、犠牲となった千葉県の30代男性会社員の両親が15日、「何年たっても、悲しみと喪失感が薄れることはない。息子に会えない日々が積み重なるたびに、寂しさは増すばかり」とするコメントを公表した。
運航会社「知床遊覧船」(斜里町)の桂田精一社長(61)=業務上過失致死罪で起訴=に対し「言い訳や責任逃れではなく、一人の人間として、経営者として、潔く自らの責任を認めてほしい」と強く求めた。
両親は、乗客14人の家族らが運航会社と桂田社長に損害賠償を請求した訴訟で意見陳述したものの、桂田社長の心にどれほど響いたか分からないとした上で「せめて裁判官には私たち家族の苦しみや無念さが伝わることを願うばかり」とした。
「裁判を静かに見守りたい気持ちもある一方で、事件を風化させてはならないという強い思いもあり、そのはざまで心身ともに疲れが増している」と明かし「それでも、息子の無念を決して忘れず、伝え続けたい」と結んだ。
