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与那国、「国防依存」基地の島に 陸自配備巡り、住民投票10年

2025/2/15 17:02 (2025/2/15 18:00更新)
 陸上自衛隊の与那国駐屯地=2024年5月、沖縄県与那国町 拡大する

陸上自衛隊の与那国駐屯地=2024年5月、沖縄県与那国町

 陸上自衛隊配備受け入れへの賛成が多数となった沖縄県・与那国島の住民投票から22日で10年となる。台湾との交流で経済を活性化する構想が行き詰まった末、自衛隊誘致が浮上した経緯があるが、住民からは「地域振興の実感はない」との声も漏れる。政府が自衛隊の「南西シフト」を強める中、日本最西端の島は、国防に依存する基地の島となりつつある。

 2016年、駐屯地が開設し、沿岸監視隊が置かれた。その後、電子戦部隊が増強され、地対空ミサイル配備の計画も進む。

 与那国町議会は08年、自衛隊誘致要請を決議。09年には、当時の外間守吉町長が受け入れを表明した。島を二分した15年2月の住民投票は賛成632票、反対445票だった。

 自衛隊配備から9年。賛成した70代女性は「国境なので防衛力は必要。祭りの裏方の手伝いもしてもらい、助かっている」と話す。

 一方、飲食店を営む猪股哲さん(47)は、島民が思い描いた町の姿になっていないと感じている。「『国依存ビジョン』に引き付けられ、住民が分断されただけだ」との思いは強い。